魚類：パリトキシン様毒 日本で中毒原因となる有毒種は、ブダイ科アオブダイ属のアオブダイ Scarus ovifrons （図1） 1,2、ハコフグ科ハコフグ属のハコフグ Ostracion immaculatus （図2） 3である。 その他、ブダイ科ブダイ属のブダイ Calototomus japonicus （図3） 4で島浦島産ハコフグ科魚類により，2 名が中毒した。潜 伏時間は8 時間または95時間，回復時間はともに約2 ヶ月と長く，主症状は事例4 とほぼ同様であった。本 中毒の原因魚類は残品（皮膚等）からハコフグO cubicus と同定された。毒の分離・測定はできなかったため，症状とパリト キシン様毒の直接の因果関係は断定できないが，保 健所の調査においてもハコフグの⾷中毒症例と臨床 像が合致しており，発⽣状況に⽭盾がないことから， ハコフグによる⾷中毒事例と判断された。 考 察
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